産後の骨盤矯正と出産体位の関係|横向きや四つん這いが体にやさしい理由

こんにちは、たつ整体院の泉本です。

当院には、妊娠中から産後にかけて体調を整えたい方が多く来院されています。

今回は「出産時の体位と会陰切開率」、そして「産後の骨盤ケア」について、エビデンスを交えてお話しします。

出産は仰向けだけではありません

多くの方は「出産=仰向け」というイメージを持っています。

私も妻の出産に立ち会うまでは仰向けのイメージしか持っていませんでした。

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確かに日本の病院では分娩台に仰向けで出産するのが一般的です。

ですが歴史を振り返ると、昔の日本や世界各地では「横向き」「四つん這い」「しゃがみ込み」といった、重力をうまく利用できる体位で出産するのが普通だったようです。


日本でも江戸時代までは産み綱に掴まってしゃがんだり、四つん這いの姿勢で出産する記録が残っています。

近年の研究では、仰向け以外の体位には医学的な利点があることが分かっています。

日本の研究

日本助産学会誌のレビュー(2011年)によると、

  1. 仰臥位(あお向け)では会陰切開が多い
  2. 側臥位(横向き)や膝手位(四つん這い)は会陰裂傷が少なく、会陰が無傷で終わる割合が高い

と報告されています。

また、全国調査(2024年)では、

  • 初産婦の会陰切開率:平均68.7%

  • 経産婦の会陰切開率:平均39.9%

と高い数値が出ています。日本では依然として仰向け分娩が主流であるため、切開率も高止まりしているのが現状です。

国際的な研究

Cochraneレビュー(2017年, Guptaら)でも、upright position(立位・しゃがみ・四つん這い等)は仰臥位に比べて

  • 会陰切開が有意に少ない

  • 吸引・鉗子などの器械分娩が減る

とまとめられています。

横向き・四つん這いのメリット

横向き

  1. リラックスしやすい

  2. 呼吸といきみを自然に合わせやすい

  3. 腰や背中の負担が軽い

四つん這い

  1. 骨盤が最大限に広がる

  2. 赤ちゃんの回旋(頭の向きを変える動き)を助ける

  3. 会陰にかかる負担が分散される

このように、仰向け以外の体位は母体にやさしく、赤ちゃんにとってもスムーズなお産につながる可能性があります。

出産体位と産後の骨盤への影響

出産時に骨盤や会陰へどのくらい負担がかかるかは、産後の体調に大きく影響します。
仰向け分娩は会陰切開や裂傷が増えるため、骨盤やその周囲に強いダメージを残すことがあります。

結果として、産後に

  • 骨盤の開きが戻らない

  • 腰痛や股関節痛が続く

  • 尿漏れや恥骨痛が残る

といった不調につながることも少なくありません。
だからこそ、産後に骨盤を整えるケアが大切になります。

産後の骨盤矯正の必要性

産後は、出産で開いた骨盤をできるだけ早く正しい位置に戻すことが重要です。
骨盤矯正によって

  • 姿勢が安定し、腰痛・肩こりが軽減

  • 体型が戻りやすくなる

  • 抱っこや授乳が楽になる

  • 二人目以降の妊娠に向けた体づくりになる

といったメリットがあります。

特に、出産体位が仰向けで会陰切開を経験した方は、骨盤底筋や周囲の組織に強いストレスがかかっているため、ケアの必要性はより高いと言えます。

たつ整体院の産後骨盤矯正

当院では、産後の体にやさしい整体で骨盤を整え、自然な回復をサポートしています。
強い力で押すような矯正は行わず、ソフトな施術で安心して受けていただけます。

「産後のお腹や骨盤が戻らない気がする」
「腰や股関節がつらい」
「抱っこや授乳がしんどい」

といったお悩みをお持ちの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

Q. 産後はいつから骨盤矯正を受けられますか?
A. 体調が落ち着いていれば、産後1か月頃から施術可能です。帝王切開の場合は回復具合を確認してからご相談ください。

Q. 子ども連れでも大丈夫ですか?
A. 当院では小さなお子様と一緒に来院される方も多く、安心して通っていただけます。

Q. どのくらい通うと効果がありますか?
A. 体の状態によりますが、3か月程度かけて整えていく方が多いです。

まとめ

出産体位は仰向けだけではなく、横向きや四つん這いにも大きなメリットがあります。
そして、その体位の違いは会陰や骨盤への負担に直結し、産後の体調にも影響します。

だからこそ、産後の骨盤矯正で正しい位置に整え、体を回復させることが大切です。
出産を終えたママが安心して子育てに向き合えるように、私たちが全力でサポートいたします。

たつ整体院